甘くて真っ白な「シルクコーン」 待ちに待った出荷始まる
但東営農生活センター管内で、甘味が強く、シルクのようなつやのある真っ白な実が特徴の「シルクコーン」の出荷が7月4日から始まりました。7月下旬から8月上旬にかけてピークを迎え、8月中旬まで京阪神の市場を中心に出荷します。ファーマーズマーケット「たじまんま」やオンラインショップでの販売と合わせて、昨年度より約2500ケース(1ケース3㎏)多い、6000ケースの出荷を見込んでいます。
今季はJA職員や生産者らの声かけもあり、新規栽培者4人を含む11人が約4haで栽培しています。今季は梅雨が短く雨も少なかったため、例年よりかん水の回数や量を増やすなどの工夫をしたほか、晴天が続き日射量が多かったことから、糖度も上がりとても甘いシルクコーンに仕上がりました。
平成17年から地域興しの一環として但東シルク野菜部会を設立し、シルク野菜の生産を始めました。豊岡市但東町は江戸時代から伝わる絹織物「但馬ちりめん」の産地だったことから、白いスイートコーンを「シルクコーン」と名付けました。実を包んでいる皮が柔らかく、生でも食べられることが特徴です。
同部会で副部会長としてシルクコーンを栽培している田中一成さんは今年度、昨年より0・8ha多い、約2・3haのほ場で約7万本を栽培しています。気温の低い時間に糖度が最も高くなるため、深夜から収穫を始めます。早朝に箱詰め作業を行い、午前10時までにJAに出荷します。最盛期には1日に200ケース以上を出荷する予定です。田中さんは「晴天続きで生育スピードが速くて大変だったが、上々のスタートを切れた。今の出荷量を維持しながら最後まで頑張りたい」と意気込みを語りました。