伝統野菜「八代オクラ」出荷最盛 猛暑で品質良く
豊岡市日高町八代地区で、自家用野菜として50年以上前から栽培されている伝統野菜「八代オクラ」の出荷が本格化しています。今年は戻り梅雨の影響で品質が心配されましたが、猛暑が生育を後押しし、上々の仕上がりです。7月20日から始まった出荷は、10月上旬まで続く予定。大阪の市場を中心に、約3tの出荷を見込んでいます。
八代オクラは一般的な5角のものと比べて、8角以上の多角形で、太くて柔らかいです。出荷規格は長さ8cmから12cmとしており、大きいのも特徴の一つです。
伝統野菜を守ろうと、同地区を中心に集まった地域コミュニティ「八代おもいやりネット」や、同じ志を持つ担い手農家が2019年から出荷を始め、今年で4年目。八代オクラの生産拡大を目指すため、JAは栽培指導や販売面で協力しています。同コミュニティの石田善昭会長(写真)は「八代オクラの認知が広がり、多くの人に食べてもらえるよう栽培面積を増やしたい」と話しました。