「はたがなる大根」出番 品質良でやや大ぶり 収穫機導入で省力化も
鳥取県との県境に位置し、標高は1000mを超える畑ケ平高原(新温泉町)で栽培する「はたがなる大根」の出荷が8月17日から始まっています。今年は台風などで大雨が降らなかったことで、肥料が流されることがなく、平年に比べて大ぶりなダイコンが多いです。はたがなる大根の特徴である、きめ細やかで柔らかく、甘みのある良質なダイコンに仕上がりました。出荷は10月上旬まで続き、810tを目指します。
畑ケ平農業生産組合は本年度、3戸で約16ha栽培している。初日は、約25tを京都や神戸、明石の市場に出荷しました。そのほか、JAのファーマーズマーケットにも出荷し、販売しています。
新鮮なダイコンを出荷するため、午前0時から収穫を始めています。同組合の西垣利男組合長の圃場(ほじょう)では、昨年試験運用していた収穫機を本格的に導入しました。作業時間はほぼ変わらないですが、省力化されることによって従業員の負担が減り、人材確保につながっているそうです。今後は、同組合員も導入を検討しています。利男さんの息子・西垣貴司さんは「ダイコン栽培は、人手がかかり重労働が多い。はたがなる大根の栽培をこれからも長く続けられるように、農業がしやすい環境作りに励みたい。愛情を注いで作ったダイコンを一度手に取って食べてほしい」と話しました。