集落ぐるみで"攻め"の鳥獣害対策を 鳥獣害防止対策研修会
JAたじまや行政などで組織する但馬広域営農団地運営協議会は10月20日、豊岡市の日高文化体育館で鳥獣害防止対策研修会を開きました。但馬全域から、集落の農会長や区長、農産物の生産部会員ら約200人が参加しました。個人で獣害対策を行う「守り」の対策ではなく、集落ぐるみで行う「攻め」の対策とすることに加え、獣害対策を地域づくりの手段とした事例を学びました。
研修会では、兵庫県森林動物研究センターの山端直人主任研究員が、「これからの地域社会のための獣害対策」をテーマに講演。地域で取り組んだ獣害対策で、一定の成果を上げている事例を紹介し、重要性を訴えました。
特別講演として、島根県邑智郡美郷町美郷バレー課の安田亮さんが、獣ではなく人に焦点を当て、地域活性化のためにイノシシを資源とする住民主体の地域に根付いた活動展開を行っている事例を紹介。参加者は「鳥獣害被害は個人ではなく村の問題。みんなで取り組むことで気分的にも楽で、効率化を図ることができると思った」と話しました。
会場ではそのほか、電気柵など獣害対策用の資材を展示。参加者らはメーカー社員の説明を熱心に聞いていました。