さんしょスクール開校 仲間と目指す朝倉さんしょプロへの道
JAたじま朝倉さんしょ部会(養父支部・朝来支部)は、行政など各関係機関と連携して16日、「朝倉さんしょ」の生産振興を目指す「さんしょスクール」を初めて開校しました。
同スクールは、新規栽培者や経験年数の浅い栽培者を対象に、栽培管理技術の向上や習得を目的としています。受講生は42人で、栽培スケジュール等の知識、収穫方法、出荷体験実習、栽培管理、視察研修(地域交流)、剪定方法を全5回の講義で経験し、学ぶことができます。
江戸時代から養父市八鹿町朝倉を中心に作られている朝倉さんしょは、5月下旬にかけて収穫のピークを迎えます。平均単価は昨年度実績で1㎏3,958円と高値です。現在但馬全域で約2万本が栽培されていますが、植え付け本数を増やし今後さらなる需要に対して確実な供給量を確保する考えです。
生産者は、苗木購入や生産団地設置費用など、行政から支援が受けられるほか、生産された朝倉さんしょはJAが責任を持って出荷するなど販路に関しても全面的なバックアップが受けられます。
開校式には同部会の関係者含め約50人が参加しました。同部会朝来支部の梶原泰輔支部長(写真)は、「さんしょスクールを通じて、さんしょのプロフェッショナルになってもらい、たくさん出荷できるように精一杯サポートします」と激励しました。
また、受講者の朝来市在住の久洋平さんは、「技術が学べるうえに仲間もできる。伝統ある朝倉さんしょを少しでも多く出荷したい」と語りました。