絹のように白い「シルクコーン」出荷最盛 JAたじま但東シルク野菜部会

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 豊岡市但東町で、甘みが強く絹のように白い実のトウモロコシ「シルクコーン」が出荷の最盛期を迎えています。JAたじまの但東シルク野菜部会では、早い生産者は午前0時から4時ごろまでと、糖度の高い商品になるよう心掛けて収穫作業を行っています。

 部会では今季、昨年度より2人多い10人が約4haで栽培しています。大雨の影響が多少あったものの、生育は順調です。阪神方面の市場のほか、JAファーマーズマーケット「たじまんま」に出荷。6月下旬に始まった出荷は8月中旬まで続き、昨年出荷実績より5tより多い、21tの出荷が目標です。

 地域おこしの一環として、2005年に但東シルク野菜部会が設立。豊岡市但東町は、江戸時代から伝わる絹織物「但馬ちりめん」の産地だったことから、白いスイートコーンを「シルクコーン」と名付けました。シルクコーンは生でも食べられるほど甘みが強く、つやのある真っ白な実が特徴です。昨年には商標登録を取得し、生産振興に取り組んでいます。

 2.5haで栽培する田中一成さんはシルクコーン約6万本の出荷を予定しています。収穫後は家族も手伝いながら選別や箱詰めを行い、11時までにJAに出荷します。田中さんは「新鮮なもの食べてほしいという思いから、ぜひ生で食べてもらい、豊岡市但東町の旬の味覚を楽しんでほしい」と笑顔で話しました。