コウノトリ育むお米無農薬タイプ 概算金2万6200円 前年比3200円上げ
JAたじまは、8月28日に開いた理事会で、JAが令和6年産米を集荷した際に農家へ支払う概算金(仮渡金)を決めました。JA主力のブランド米「コウノトリ育むお米(無農薬)」(コシヒカリ)は、1等60kg当たりが2万6,200円と前年比3,200円高。肥料などの生産資材価格が高止まりする中、農家が再生産できる価格水準を確保することに加え、生産意欲を高めるため、平年にない高水準の価格設定を行いました。
コウノトリ育むお米は、農薬や化学肥料の使用をひかえ、自然環境に配慮して生物多様性に貢献する「コウノトリ育む農法」で栽培。農薬の使用量に応じ、①減農薬タイプ②無農薬タイプ③有機JASに分かれます。
令和5年度は同米として1,280tを出荷。生産量は近年ほぼ横ばいで推移していますが、無農薬タイプの栽培面積は、令和5年産で200haのところ、令和6年産で210haと微増しました。無農薬栽培米の高い需要に応えようと、JAでは除草機の受委託事業など生産しやすい体制を整えることに加え、概算金を引き上げることなど対策を講じて、増産に努めています。
JAではこのほか、同米以外のその他銘柄でも平均で前年比約19%価格を上げました。本年度は、集荷計画数量36万袋(1万800t)以上の集荷を目指しています。