さんしょスクール閉校 最終回は実地で剪定方法学ぶ 朝倉さんしょ部会
JAたじま朝倉さんしょ部会(養父支部・朝来支部)は12月17日、朝来市内で「さんしょスクール」の閉校式と全5回にわたる講座の最終回となる研修会を行いました。
同スクールは、行政など各関係機関と連携し、「朝倉さんしょ」の生産振興を目指すべく今年の4月に初めて開校しました。新規栽培者や経験年数の浅い栽培者を対象に、栽培管理技術の向上や習得を目的としています。受講生は37人で、栽培スケジュール等の知識、収穫方法、出荷体験実習、栽培管理、視察研修(地域交流)、剪定方法を全5回の講義で経験し、学ぶことができます。生産者は、苗木購入や生産団地設置費用など、行政から支援が受けられるほか、生産された朝倉さんしょはJAが責任を持って出荷するなど販路に関しても全面的なバックアップが受けられます。
閉校式には同部会の関係者含め約50人が参加しました。同部会朝来支部の梶原泰輔支部長が、「これからも部会員一同で精一杯サポートするので、高品質な朝倉さんしょをたくさん生産しましょう」とあいさつし激励しました。そのほか、閉校式に出席した約20人のスクール生が同スクールで学んでよかったことなどを発表し閉校しました。
閉校後に行った第5回研修会では、朝来市和田山町の圃場で剪定講習会を行いました。スクール生(朝来支部)約10人が参加し、朝来農業改良普及センターの職員から圃場(ほじょう)の選定や整備方法のほか、冬季の管理やせん定時のポイントについて学びました。スクール生の橋本勝さんは、「実地研修で、実際に自分の手で体験することで理解が深まった。今後も栽培講習会に参加し、仲間と情報交換しながら知識を増やしていきたい」と話しました。
JAたじま朝倉さんしょ部会が生産する「朝倉さんしょ」は、かんきつ系の爽やかな香りと、まろやかな辛みが特徴です。但馬全域で641戸が栽培しています。令和6年度は前年比122%の約21tを出荷しました。部会では高品質な果実の安定生産のため、剪定講習会などを今後も積極的に行っていきます。