美方大納言小豆品評会 田門さん最優秀 JAたじま 美方大納言小豆生産組合
JAたじまの美方大納言小豆生産組合は1月16日、兵庫県美方郡内で生産している「美方大納言小豆」の品評会を村岡営農生活センターで開催しました。美方郡内から集まった34点(香美町21点、新温泉町13点)が審査され、最優秀賞の但馬県民局長賞には香美町香住区の田門信二さんが輝きました。
審査員の同組合役員や行政、JA職員ら15人が、粒ぞろいや色合いの良いものを高く評価し、上位7点を決めました。審査委員長を務めた新温泉農業改良普及センターの廣瀬泰徳所長は「上位入賞している小豆は品質のいいものが多く甲乙つけがたかった」と審査を振り返り、「今年度は、極端な雨不足や、さや虫などによる害虫被害が影響を及ぼした。実がなるためには水が必要であり、天候に左右されない畝間灌水を実施するなどの適切な水管理や病害虫防除の徹底が来年度の生産において重要である」と強調しました。
美方大納言小豆は、色鮮やかで粒が大きく、煮崩れしにくいのが特徴です。今年度、同組合は75人で構成し、約5haで栽培しました。生産者の高齢化や気候変動による不作などの理由から出荷量は1.9t(昨年2.5t)と減少傾向にあります。
同組合の赤坂裕司組合長は「夏場の高温や干ばつの影響で収量は減少しているが、粒の大きさや粒ぞろいの良さなど品質は例年通りよかった。来年度は若い世代の育成など美方大納言小豆の栽培を促進するためのきっかけをつくりたい」と話しました。
その他の受賞者は次のとおり。
優秀賞
香美町長賞=杉谷信義さん
新温泉町長賞=坂本きく枝さん
全農兵庫県本部長賞=田中美幸さん
たじま農業協同組合長賞=中村秀行さん
技術賞
美方大納言小豆生産組合長賞=見塚修さん
特別賞
小田垣商店賞=西村英明さん