酒米「兵庫北錦」 良質な酒米の安定生産めざし管理徹底を 品評会表彰も 浜坂兵庫北錦生産部会
JAたじまの浜坂兵庫北錦生産部会は1月23日、第21回定期総会を新温泉町のJA浜坂支店で開きました。総会では、「オール1等米を目指そう」「適期刈り取りを励行しよう」「契約先に良質な兵庫北錦を届けよう」をスローガンに、同酒造好適米の生産・振興を図ることを決めました。
生産者や関係機関、JA職員ら36人が参加しました。令和6年度事業報告や令和7年度事業計画など3議案を審議し、原案通り承認したほか、昨年12月に開いた品評会の表彰式も行いました。
新温泉町浜坂地域で30年以上栽培している酒造好適米「兵庫北錦」は雑味が少なく、コクのある日本酒に仕上がることが特徴です。同部会では令和6年度、夏場の猛暑の影響による高温障害やイネカメムシによる吸汁被害で品質が低下しましたが、水管理や追肥など高温障害対策を行った結果、令和5年度よりも品質は向上しました。令和7年度は各関係機関と連携し、根の活力を上げる土づくりの実施や中干し後の飽水管理などを行い、良質な酒米の安定生産に努めます。部会では38.8haを作付けし、7,200袋の集荷を目指します。
同部会の高橋眞会長は、「猛暑の影響により酒米の品質低下や収量が減収となり、自然の厳しさを感じる年となった。一方、12月に日本の酒造りが無形文化遺産に登録された。酒造りの原料生産を生業とする私たちの今後の励みとして契約先に高品質な兵庫北錦を届けよう」とあいさつしました。
昨年12月に開いた品評会の表彰式では、同部会員46人の中から、最優秀賞のたじま農業協同組合代表理事組合長賞に田中寿春さんが選ばれました。粒の大きさや粒揃いの良さ、青未熟粒や着色等被害粒が少なかった点が高く評価されました。田中さんは「代々受け継がれてきた方々からの指導のおかげで、名誉ある賞をいただけた。今後もこの賞を糧にして良い酒米を生産したい」と話しました。
その他の受賞者は次のとおりです。
優秀賞
新温泉町長賞=宮階和則さん
新温泉農業改良普及センター所長賞=森上亘さん
全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞=尾崎範徳さん
兵庫県酒米振興会長賞=小谷則男さん