市場の要望応え品種一新 豊岡そ菜部トマト委員会 接ぎ木作業最盛

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 豊岡そ菜部トマト委員会は、出荷先の市場からの要請を受け、令和7年産から栽培品種を一新します。玉持ちの良い輸送性に優れた品種に変更することで、安定出荷を実現し、農業所得向上を目指します。

 令和7年産から取り組むのは、「れおん」と「麗月」の2品種。今まで取り組んでいた「桃太郎」シリーズと比べ、玉が硬く裂果が少ないことで、出荷率が高く、安定出荷につながります。青枯れ病など病気に強く、作りやすい品種で、生産者にとっても利点が大きいです。本格導入に向け、令和6年産から試験的に栽培を始めていました。

 同委員会では令和7年産に向け、1月下旬から養父市のJA野菜育苗センターで接木作業を始めました。作業は3月上旬までに3回行い、合計約7,700本を接ぎ木します。

 同委員会は、8人の生産者がトマト栽培に取り組みます。36tを地元の豊岡や神戸の市場に出荷する予定です。西浦勝治委員長は「新しい品種の導入で、いつもと栽培環境は異なるが、会員らで情報共有を行い、安定的に出荷したい。さらなる所得向上を目指し、秀品率も上げたい」と意気込みました。