イネカメムシ対策急務 研修会開き栽培指導強化
JAたじまは2月18日、JA管内で水稲害虫の「イネカメムシ」が今年度多発したことを受け、JAの営農相談員や農業改良普及センター職員らを対象に、研修会を開きました。参加者らはイネカメムシの生態や防除について学び、来年度の栽培指導に生かします。
イネカメムシは、斑点米による品質の低下に加え、出穂直後の穂を吸汁することで、不稔につながり大幅な減収の要因となります。
研修会には約50人が参加。兵庫県立農林水産技術総合センター病害虫部の岩橋裕太研究員が「イネカメムシの生態・防除について」をテーマに講義しました。イネカメムシに有効な粒剤や液剤の特性を良く理解し、出穂期の2回防除が効果的であることを呼び掛けました。そのほか、発生状況の情報共有など、地域全体で連携したイネカメムシ対策の必要性を強調しました。
質疑応答では、「不稔の仕組みとは」「畦畔(けいはん)周りだけの防除に効果はあるのか」など、より具体的な質問が多く挙がりました。