安全・安心な「香住梨」作りを目指す 優良生産者を表彰 香住果樹園芸組合

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 JAたじまの香住果樹園芸組合は3月5日、香住支店で第66回通常総会を開きました。総会では、組合員や関係機関など相互の連携を密にし、消費者が求める安全・安心でおいしい「香住梨」作りを目指すことを決めました。

 当日は来賓の浜上勇人香美町長や生産者、JA役職員、関係者ら約40人が参加しました。令和6年度は新規就農者を育成する「香住なしの学校」研修生2人を含む梨生産者39人が香美町香住区内で主に「二十世紀」を約12ha栽培しました。カメムシや熊などの被害により出荷量は74t(昨年103.5t)と昨年の7割まで落ち込みました。

 同部会は令和7年度、今後の出荷量の増加を見据え、早生から晩生までの販路拡大と有利販売に向けた体制強化を図ります。そのほか、担い手育成や新規就農者の誘致にも力を入れながら、行政や関係機関を含め全員一丸となって、生産規模の維持と栽培技術の向上に努めます。

 任期満了に伴う役員改選で再任された駒居勝組合長は「次世代につなげていくためにも歴史ある『香住梨』栽培を守り、関係機関と連携しながらおいしい梨を生産しよう」と話しました。

 総会ではその他、優良生産者の表彰が行われ、出荷率や秀優率などをもとに、香住区間室の池田元継さんが最上位の優秀賞に選ばれました。表彰式では、代理の福井功一さんが表彰状を受け取りました。福井さんは、地域おこし協力隊として香住梨の生産業務などを行っており、今年4月に任期満了と同時に梨農家として独立し、池田さんの畑を引き継ぎます。福井さんは今年、「池田さんから教わりながら梨栽培に取り組んだ」と振り返り、「独立後は、産地・販路の拡大を目指すとともに、最終的には観光農園として『香住梨』を盛り上げたい」と意気込みました。

その他の受賞者は次のとおり。

       優秀賞=西岡清隆さん(香住区藤)

           南垣均さん(同区八原)

特産作物生産奨励表彰=田門政晴さん(同区隼人)