安心安全なふるさと但馬米を 出荷1650トンめざす

(HP用)JAたじま ふるさと但馬米振興会総会.jpg JAたじまのふるさと但馬米振興会は15日、JA本店(豊岡市)で第16回総会を開きました。総会では、品質・収量向上に向けた栽培管理を徹底し、安全・安心で良質なお米を大手米卸の㈱神明や消費者に届けることを確認しています。
 JA最大規模のブランド米「ふるさと但馬米」は、農薬と化学肥料の使用量を慣行栽培の半分以下に抑えた特別栽培米コシヒカリ。令和7年産は、JA管内の但馬地域全域で782人が栽培し、出荷目標を1650tとしています。
 同振興会は、生産者が取り組みやすい特別栽培米を目指すために、収量・品質向上及び経営安定のための施策を打つ予定です。収量・品質向上として、元肥の一発肥料を新しい肥料に変更し、近年の高温による乳白米対策を行います。令和6年産米では、イネカメムシによる不稔米や斑点米が多く発生し、品質低下と収量減少の影響を受けたことから、令和7年産米の対策として、出穂期の2回防除を徹底します。そのほか、3年複数年契約(令和7年から9年)制度を創設し、出荷の最低保証価格を提示することで、生産者の経営安定化を図ります。
 総会には、同振興会の生産者役員や㈱神明、JA役職員ら約40人が参加。令和6年度事業報告や令和7年度事業計画など全3議案を審議し、原案通り承認しました。
 役員改選では、16年前の同振興会設立から会長を務める江尻繁さん(89)が再任。「安全・安心で良質なふるさと但馬米をお届けするために、乳白米やイネカメムシ対策を徹底していく。生産者にも一袋でも多く出荷してもらい、出荷目標を達成したい」と話しました。