GLOBAL G.A.P.認証取得に向けて始動
2020年の東京五輪への食材提供や、今後の輸出などにも対応するため、JAたじまは特別栽培米コシヒカリ「コウノトリ育むお米」のGLOBAL G.A.P.認証取得に向けて動き出しました。コウノトリ育むお米生産部会の部会員のうち、同米を生産する豊岡市の農家の成田市雄さん、ユメファーム代表の青山直也さん、有限会社植田農園代表取締役の植田博成さん、株式会社村上ファーム代表の村上彰さんら4人とJAたじまが、グループ認証の取得を目指します。将来的には、GLOBAL G.A.P.の取り組みに賛同し、コウノトリ育むお米を無農薬で栽培する部会員は誰でも参加できるよう体制を整える方針です。
認証取得に向けて同JAは、「JAたじまGLOBAL G.A.P.推進チーム」を設置。営農生産部の小山有俊部長を代表に、同部営農課が指導を、米穀課が販売部門を担当し、担い手支援課が事務局を務めます。
同チームと、同米の無農薬栽培に取り組む生産者4人で「JAたじまコウノトリ育むお米GAP推進協議会(仮称)」を設立。同協議会を中心に、一般社団法人日本生産者GAP協会、行政やJAグループなど関係機関と連携して認証取得をすすめます。
6月16日には、本店でGLOBAL G.A.P.認証取得に向けたキックオフ会議を開催。生産者、(一社)日本生産者GAP協会の田上隆一理事長、行政関係者、JA兵庫中央会、JA全農兵庫県本部、同JA役職員ら約30人が出席しました。
会議では尾﨑市朗組合長が、「コウノトリ育むお米は、GLOBAL G.A.P.が求める理念をほぼ満たしている。世界で通用する指標となる認証を取得し、コウノトリ育むお米を世界ブランドとして広めていこう」とあいさつ。東京五輪の農産物の調達基準や、GLOBAL G.A.P.取得に向けた現状と課題を出席者全員で確かめました。行政関係者は、「会議を経て各々が何をすべきか、何ができるかを確認し、行政ができることで取り組みを支えていきたい」と話し、行政も認証取得へ支援していく考えを示しました。
GLOBAL G.A.P.認証取得に向けて植田さんは、「これまでやってきたことを客観的に確かめる良い機会。生産者、JA、関係機関が協力し、全員が一丸となって認証取得に取り組みたい」と意気込みを語りました。