高品質米の安定供給へ コウノトリ育む農法の順守徹底

180220kounotori1.jpg コウノトリ育むお米生産部会は2月20日、豊岡営農生活センターで通常総会を開き、新年度の事業計画を確認しました。平成30年度は、環境に配慮した「コウノトリ育む農法」の順守を徹底し、より品質の高い米を安定的に供給する産地づくりを目指すことを決めました。

 同農法は、おいしいお米と多様な生き物を育み、コウノトリも住める豊かな環境づくりを目指そうと15年に確立。農薬や化学肥料の使用を減らすだけでなく、冬期の湛水や田植え後の深水管理、中干し時期の延期などの水管理が特徴です。

 30年度は、各支部の役員が支部内の全会員のほ場を巡回して指導体制の強化に努めるほか、栽培経験にあわせた講習会を開いて一人一人の技術向上を図ります。また、国際規模の米食味コンクールへの参加を呼びかけ、会員の品質向上への意識を高めます。

 総会には各支部の役員、行政やJA職員ら約50人が出席。29年度の事業報告と決算、30年度の事業計画と予算など全3議案を審議し、原案通り承認しました。任期満了に伴う役員改選で再選された大原博幸部会長(写真中央)は、「来年度は米の生産調整制度が廃止となる。不安もあるが、消費者に安全で安心なお米を届けるという使命は変わらない。生産者一丸となって高品質なお米の安定的な生産と供給に努めたい」と決意を新たにしました。