生協組合員らが豊岡で生きもの調査

180701ikimono1.jpg コウノトリ育むお米生産部会は7月1日、生協コープ自然派兵庫の組合員を招いた恒例の生きもの調査を豊岡市八社宮で行いました。29年産米から産直の取引が始まったパルシステム生活協同組合連合会の職員も参加して、田んぼに生息する生き物を調べました。

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 同連合会は、関東を中心とした地域生協とパルシステム共済生協連合会が加入する組織です。1都11県を活動地域とし、組合員は約152万人。農業の持つ多面な価値を見直し、環境保全や資源循環を基本に食と農をつないで豊かな地域社会をつくることを目指して、産直産地の農産物を組合員に宅配しています。豊岡市やJAたじまなどのコウノトリ野生復帰や環境保全への活動に賛同して、産直協定を締結しました。

 同生協との生きもの調査や稲刈りなど農業体験を通した生産者との交流は、平成17年から毎年開いています。この日は、神戸市などから組合員家族約80人が参加しました。職員研修の一環として同連合会の宅配業務などを担当する職員ら9人も参加し、環境に配慮した農業と生物多様性との関係やそれぞれの生き物の役割などを学びました。参加者らは田んぼや周辺の水路に生息する生き物を網で捕まえました。カエルやユスリカなど約30種類の生き物が見つかり、豊かな自然環境や農法の効果などを確認していました。

180701ikimono3.jpg 同連合会地域支援本部の松本斉さんは、「生き物を大切にしながら様々な生き物と共生してお米を作るという生産者の意識の高さに驚いた。担当者にはこの日に感じたことや学んだことを今後の業務に生かしてほしい」と話しました。大原博幸同部会長は、「これからも消費者や職員との交流を通じて、コウノトリ育むお米のファンを関西圏だけでなく全国に広げていきたい」と話していました。

パルシステムの職員らは午前中、豊岡市祥雲寺でも生きもの調査をしました。(写真右)