シンガポールで食農特別講座

180706singapol1.jpg JAたじまは7月6日、農林中央金庫シンガポール支店と連携してシンガポール日本人小学校クレメンティ校で食農特別授業をしました。同校では現地ヘンリーパーク校との交流学習イベントの一環として、5年生に対して食農特別授業を実施しています。JAたじまの職員が児童ら約250人に、但馬地域の行政や生産者と一丸となってコウノトリとの共生を目指して取り組む「コウノトリ育む農法」による環境創造型農業の実施内容や生物多様性保全の大切さを伝えました。

 JAたじまでは、人と環境に配慮した農法で作った「コウノトリ育むお米」の海外への販路拡大に力を入れています。今回の食農特別授業と同じ時期に、「グローバル GAP」の認証を取得したコウノトリ育むお米を、国内外で初めての事例となるシンガポールでの販売が始まりました。

 農林中央金庫シンガポール支店のCSR事業として同校向けに食育をテーマにした出前講座を実施するのは今年で3年目。児童らは農業を身近に触れる機会が少ないため、今回も食と農、自然環境と共生する持続可能な地域づくり等について考える機会となったようです。

 JAたじまでは、これまで日本国内の小学校で食農教育や環境学習を行ってきました。コウノトリ関係者(行政等)による海外での講演等は事例があるものの、当組合による海外での食農特別講座は今回のシンガポールが初めて。米穀課の塩見真仁係長は、「私たちのコウノトリ野生復帰とそれを支える環境創造型農業の取組みが食と農を通じた環境学習の機会となるのであれば、海外でも食農教育の一環として役に立つことができる。私たちはこれからも未来を担う子供たちを応援したい」と話していました。