「コウノトリ育むお米」産地交流田で稲刈り式
コウノトリ育むお米推進協議会は9月22日、豊岡市百合地の産地交流田で稲刈り式を開きました。消費者や関係者ら約40人が参加し、色付いた稲穂を刈り取って収穫を喜びました。協議会は、コウノトリ育むお米生産部会、㈱イトーヨーカ堂、東邦物産㈱、全農パールライス㈱、豊岡市、JAたじまで構成し、スーパーのイトーヨーカドーでの販売促進に取り組んでいます。
交流田は平成24年に設置。農業体験を通して、コウノトリ育むお米が目指す、人とコウノトリが共生できる環境作りへの理解を促し、コウノトリ育むお米のファンを増やすことを目的に、毎年、消費者を招いて田植えや稲刈りなどを行っています。
参加した消費者は県内のイトーヨーカドーの利用者8組26人。消費者らは協議会員らに指導を受けながら鎌を使って、一株ずつ丁寧に刈り取りました。稲刈りの前には、田んぼや周辺の水路などにすむ生き物を調査。深水管理や冬期湛水、中干しの延期など慣行栽培とは異なる水管理により、一年を通してコウノトリの餌となる生き物を育てる農法の役割や効果を確認しました。
神戸市から親子で参加した母親は、「豊岡に来たのは初めてで、豊かな自然や生き物の多さに驚いた。自宅の周りには田んぼがないので子どもにも良い体験となった」とうれしそうに話しました。
協議会の会長を務める尾﨑市朗組合長は、「産地に来て体験してもらうことで、多くの生き物を育み、安全、安心でおいしいコウノトリ育むお米をもっと多くの人に知ってもらいたい」と期待しました。同部会の上山茂副部会長は、「コウノトリ育むお米のことを好きになってくれる人が増えればうれしい。この交流をこらからも大事にしていきたい」と話していました。