コウノトリ育むお米生産者大会で活動方針確認
コウノトリ育むお米生産部会は7月18日、豊岡市立日高文化体育館で生産者大会を開きました。部会員、行政やJA職員ら約200人が集まり、今後の活動方針を確認しました。コウノトリ育む農法の順守や一層の品質向上に取り組むことを盛り込んだ大会決議も採択しました。
大会はコウノトリ育む農法、栽培する米の理念や目的を再認識し、栽培管理方法の徹底と生産者の意識統一を図ることが目的です。今年は300人が、環境に配慮した栽培法で443haに作付けしています。生産量はコシヒカリの減・無農薬合わせて約1500tを見込んでいます。
今後は、高まる健康、安全志向の需要に応えるため、無農薬の有機JAS認証米の生産を現在の約3倍の200tに増やす計画です。また、主力の中生「コシヒカリ」だけでなく、早生「つきあかり」や晩生「やまだわら」など、作期の分散が見込める多収性品種の生産にも取り組み、販路の開拓も進めます。栽培講習会の開催や役員等のほ場巡回など指導体制を強化し、コウノトリ育む農法の取組事項の早期湛水や深水管理などの実施を徹底します。
大原博幸部会長(写真上)は「部会員や面積、生産量は年々増えている。改めて活動の理念を確認し合って個々が技術を高め、但馬を代表する米としてさらに発展させたい」と強く語りました。
有機JASの認証取得に取り組んだ部会員の青山直也さん(写真中)が活動内容を発表。コウノトリ育むお米の最大取引先の株式会社サンエー(沖縄県)の中西淳専務(写真下)が「コウノトリ育むお米の評価と今後、期待すること」と題した講演などもありました。