コウノトリ育むお米 スイスへ輸出開始 7カ国目、ヨーロッパで初

210311JAたじま コウノトリ育むお米スイスに輸出開始.jpg JAたじまは兵庫県や豊岡市と連携して、但馬全域で栽培している環境に配慮した「コウノトリ育むお米」の販路拡大に力を入れています。そんな中、旅先で休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」で豊岡市を訪れた石光商事㈱(本社・神戸市)の石脇智広代表取締役社長と商談が進み、11日からスイスへの輸出を開始しました。2016年からシンガポールで初めて始まった輸出はスイスで7カ国目となり、ヨーロッパでは初めて。

 同日は、同米を約170kg(有機JAS・無農薬タイプ)と、パックご飯48個を輸出しました。

 日本の食材を扱う小売店で販売される予定で、米袋のパッケージに掲載された2次元コード(QRコード)を読み込むと、但馬地域の観光情報やレシピ、コウノトリ育む農法を紹介しているページにアクセスできます。お米作りの背景にある、コウノトリとの共生を目指した物語を発信することで、一層の販売促進につなげています。

 JA米穀課の塩見真仁課長は「新型コロナで世界中の情勢が一変した今だからこそ、コウノトリを守りながら自然保護につなげていく農法について世界の人に共感してもらい、その輪を広げていきたい」と話していました。