三位一体となって他産地を牽引 JAたじま コウノトリ育むお米生産部会

240229JAたじま コウノトリ育むお米生産部会通常総会.JPG JAたじまのコウノトリ育むお米生産部会は229日、JA本店で第15回通常総会を開きました。総会では、有機米生産の先進地として他産地を牽引していくと意思を統一しました。

 部会が生産するのは、環境に配慮した栽培方法をとるJAのブランド米「コウノトリ育むお米」。栽培は有機JAS(日本農林規格)、無農薬タイプ、減農薬タイプに分かれます。品種は「コシヒカリ」を中心に酒造好適米などJA管内の但馬全域で栽培されており、令和5年度の作付面積は合計で約537haでした。

 近年、有機JASや無農薬栽培の米は、需要が増加し供給量が不足しています。無農薬栽培米の一大産地として、生産者、JA、行政の3者が連携をとり普及拡大を図ることが大切だと総会で確認しました。

 JAと兵庫県・豊岡市は令和7年度をめどに、市内の全小・中学校の学校給食で提供される米を全量無農薬栽培米に切り替える目標を立てています。部会では、安定供給のために現状の約2.3倍となる20haの作付けを目指します。学校給食向けには多収で良食味の「つきあかり」を栽培し、増産を進めています。

 総会には生産者やJA役職員、行政ら約40人が参加。令和5年度事業報告と決算、令和6年度事業計画と収支予算など3議案を審議し、原案通り承認しました。役員改選も行われ、新たに朝来支部の村上彰さん(写真)が部会長に就任しました。村上部会長は「今年は高温により品質が低下した。来年以降も続くとなると、コウノトリと共生できる高温にも対応した栽培方法を築いていかなくてはならない。産地としての誇りをもって取り組みたい」と語りました。