コウノトリ育む農法の拡大へ 全部会員が栽培技術向上目指す コウノトリ育むお米生産部会
JAたじまのコウノトリ育むお米生産部会は3月3日、JA本店で第16回通常総会を開きました。総会では、全部会員がコウノトリ育む農法の拡大に向けて、栽培技術を向上させ、安定収量の確保を目指していくと意思を統一しました。
同部会が生産するのは、環境に配慮した栽培方法をとるJAのブランド米「コウノトリ育むお米」。栽培は有機JAS(日本農林規格)、無農薬タイプ、減農薬タイプに分かれます。品種は「コシヒカリ」を中心に酒造好適米などJA管内の但馬全域で栽培されており、令和6年度の作付面積は合計で約528haでした。
JAと兵庫県・豊岡市は令和9年度をめどに、市内の全小・中学校の学校給食で提供される米を全量無農薬栽培米に切り替える目標を立てています。学校給食向けには多収で良食味の「つきあかり」を栽培し、増産を進めています。令和6年産は新規栽培者の8人を加えた19人で、昨年の1.5倍にあたる20haを作付けし、約82tの集荷を予定しています。
総会には、生産者や行政関係者、市場関係者、JA役職員ら約40人が参加し、24年度事業報告と収支決算、25年度事業計画と収支予算など3議案を審議し、原案通り承認しました。環境に配慮した農法を遵守しながら栽培技術を高め、安全・安心でおいしいお米の生産に取り組み、安定的に供給する産地を確立し、普及拡大に努めます。
同部会の村上彰部会長は、「みんなが取り組みやすい農法であるためには気候変動の中でも優れた栽培技術が必要。情報や技術を共有し力を合わせて取り組んでいきたい」と話しました。