生産者大会で産地の更なる拡大へ意思統一

2017.12.19

 JAたじまピーマン協議会は平成30年度、「更なる高みへ!たじまピーマン」を振興方針に12万2千本の栽培目標を掲げました。生産者同士や地域との交流を一層深めた産地の活性化、暦に忠実な栽培による収量増と安定的な生産・出荷、教育機関などと連携した食農教育による次世代への魅力発信に努め、生産者200人、栽培面積13.5haを目指します。12月15日に総合営農センターで開いた29年度の生産者大会には、生産者、行政、市場関係者や同JA役職員ら約140人が出席。目標に向けて意思を統一しました。

 関西最大級の夏秋ピーマン生産地の但馬地域で生産する「たじまピーマン」は、緑色が濃く肉厚で苦みがないのが特長です。同協議会では29年度、183人が約10万4千本を栽培。定植後の少雨と低温、9月と10月の台風の影響などで、ピーマン自動選別包装施設での集荷量は11月末現在で645tと昨年を下回りました。しかし、昨年に比べ単価の変動が少なく、安定した価格での販売が続いたため、平均単価は昨年より高く、販売金額は昨年を上回りました。

 大会では、尾﨑市朗組合長が、「農業所得の増大と農業生産の拡大へ、産地力の強化が必要。生産者が意欲を持って作付けできるよう、JAは施設、販売や栽培指導などを通じて支えていく」とあいさつ。同協議会の霜倉和典会長が、「個人や地域の枠を越え、次年度の栽培に向けて地域の人たちと一緒に会員全員が一歩ずつ前進していこう」と呼び掛けました。

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 また、タキイ種苗株式会社開発部の小林聖隆技術員、同協議会の霜倉会長とJA営農相談員が「ピーマン栽培押さえるべき重点ポイント~10kg採りの高みを目指して~」と題した研修を実施。生産者らと意見を交わしながら、優れた栽培の事例などを紹介しました。

 このほか、今年度の優秀栽培者を表彰。1本当たりの収量、販売金額や平均単価などを総合的に判断し、優秀賞の但馬県民局長賞には但東支部の有限会社あした(写真・代表して表彰を受ける山田将吾さん)を選びました。

 

 そのほかの表彰者は次のとおりです。

優秀賞(全農兵庫県本部長賞)=羽尻宏さん(但東支部)

同 賞(たじま農協組合長賞)=小林正樹さん(みかた支部)

協議会長賞(新規栽培者)  =北風順一さん(但東支部)、藤盛隆夫さん(養父支部)

同 賞(優秀支部)     =但東支部