「たじまピーマン」生育順調 新規・2年目栽培者を対象にほ場巡回を実施

2020.05.29

 ぼかし400.jpg夏から秋にかけて収穫のピークを迎える「たじまピーマン」は但馬地域の特産品の一つです。但馬全域で栽培されており、関西最大級の産地です。JAたじまのピーマン協議会の但東支部では27日、独自で新規・2年目栽培者巡回を行いました。
 但東町野菜生産組合ピーマン部会の小西康之部会長をはじめ、JA職員や豊岡農業改良普及センターの職員が6ヶ所のほ場を巡回し、生育状況の確認や病害虫の早期発見や対処の仕方などを栽培者に伝えました。今年は4月に定植してから暖かい日が続いたため、アブラムシの発生が見られましたが、生育は順調で、6月中旬から出荷が始まります。出荷は11月まで主に京阪神や地元の市場に出荷される予定です。同部会では約300トンの出荷を見込んでいます。
 たじまピーマンの栽培を始めて2年目の坂岡孝弘さん。坂岡さんはもともと土建業をしていましたが農家に転身。4月下旬に小西部会長のほ場で、同支部と豊岡・日高支部合同で開催した現地講習会にも参加し、苗の植え付け作業や定植後の管理の仕方を教わりました。2年目の今年は、15アールのほ場で約1300本を定植し、順調に栽培しています。初年度から拍動灌(かん)水装置を導入。拍動灌水装置にはソーラーパネルが設置されており、日射量に応じて各畝に自動で灌水を行うためピーマンの収量増加が期待できます。今年度は1本あたり10キロの収穫量を目指している坂岡さんは、「2年目だがまだまだわからないことも多い。先輩やJA職員に聞きながら作業を行っていきたい」と話していました。