JAの営農指導が頼り ピーマン栽培3年目の豊岡市出石町・瀬尾雅仁さん 「たじまピーマン」出荷最盛
JAたじまが重点振興品目として掲げている夏秋ピーマン「たじまピーマン」の出荷最盛期を迎えています。但馬全域で173人が栽培し、但馬は、関西最大の夏秋ピーマン産地です。
ピーマン栽培を始めて3年目になる豊岡市出石町の瀬尾雅仁さん(写真・左)は収穫作業に追われています。栽培本数は2年目の600本と比べて、今年は倍の1200本に増やしました。7月8日時点でピーマン協議会全体の1本あたりの平均収量は0.34kgのところ、瀬尾さんは0.83kgで2倍以上を誇ります。瀬尾さんは「たくさん収穫できるのも、JAの営農指導員のおかげ。これからも指導を参考にして農作業に励みたい」と話しました。
瀬尾さんは水稲14haをメインに栽培しています。水稲の収入が見込める秋の前に、妻の由香李さん(写真・中)と一緒に取り組める品目を探していたところ、JA出石営農生活センターの相地久和営農相談員(写真・右)から、たじまピーマンの栽培提案を受け、栽培を決めました。ピーマン栽培は、力仕事があまり無く、女性でも作業しやすいことも後押ししました。
瀬尾さんのピーマン栽培には、JAの営農指導が欠かすことができません。相地営農相談員は積極的に出向く営農を心がけ、「農家さんのやる気を応援できるように、受けた相談には素早く対応することを大切にしている」と話しました。それに対し、瀬尾さんは「僕以上にピーマンのことを気にかけてくれている。親身に相談に乗ってくれるので頼もしい」と話します。
ピーマン定植本数を来年には1600本に規模拡大する予定です。今後は、地元の農業を盛り上げ、農家以外の子どもや住民たちにも関心を持ってもらえるよう、食農活動などに意欲的に取り組みます。