たじまピーマン 収量確保に向けて新規栽培者らに栽培指導
JAたじまのピーマン協議会は4月27日、新規栽培者を対象にした現地栽培講習会を豊岡市但東町で開き、但馬各地から生産者や行政、JA職員ら約30人が参加しました。講習会を通して収量増加と品質向上を図り、「たじまピーマン」の産地拡大につなげます。同協議会では、朝来市内でも同様の講習会を4月28日に開きました。
同協議会が生産する夏秋ピーマン「たじまピーマン」は、但馬全域で栽培されており、関西最大のピーマン産地です。今年度新たに10人の新規栽培者を迎え、158人が約11万本を栽培する予定です。
同協議会但東支部の但東町野菜生産組合ピーマン部会の小西康之部会長がほ場準備から定植後、6月上旬までの栽培管理を指導しました。事前準備をしっかり行い、苗が配布されたらすぐに定植すること、定植を始める直前にしっかりと苗に給水させることなどを伝えました。他にも、初期生育を促すために、その日に定植した苗は必ず同日中に支柱立て、誘引まで行うように呼び掛けました。
豊岡市城崎町の戸島営農組合は、今年度から部会に加入しました。同営農組合の基幹作物は水稲ですが、所得の増大を目指して、ピーマンの栽培を決めました。初年度の今季は約4aのほ場で300本定植します。同営農組合の一人で研修会に参加した有川裕貴さん(31)は「ピーマンを同組合の農産物栽培のメインとなるようにしたい。将来的に1000本程度定植できるように頑張りたい」と話しました。