ピーマン販売高1億円達成 平均単価高水準で過去最高を更新 但東町野菜生産組合ピーマン部会
JAたじまの但東町野菜生産組合ピーマン部会は今年度、3年ぶりに夏秋ピーマン販売高1億円を突破しました。11月15日現在での販売高は約1億1,200万円で、部会設立53年以来の過去最高を記録。平均単価が高水準だったほか、生産者が記録的な猛暑への対策など気象状況に合わせた栽培管理を行ったことが収量安定につながりました。
但馬地域は、関西最大の夏秋ピーマン産地。JAたじまのピーマン協議会はブランド「たじまピーマン」として、生産拡大や販売強化を進めています。但馬全域で157人が約12haで栽培し、年間販売高は2億円を超え、その売り上げの約半分を豊岡市但東町にある同部会34人が生産しています。
今年度は全国的に7月中旬から8月中旬にかけての干ばつが影響し、野菜が品薄になったことで需要が上がり、ピーマン1キロあたりの平均単価は昨年より100円ほど高い400円を超えました。生産者は干ばつ時に十分なかん水を行ったことに加え、今年度から協議会で配信している栽培技術をまとめた動画のおかげで技術が向上し、協議会全体の出荷量は昨年対比約94%で大幅な収量減少を防ぐことができました。
販売高1億円突破を記念して、11月下旬に達成会を開きました。部会員やJA役職員ら関係者約30人が参加し、所得の向上を祝いました。同組合の羽尻宏組合長は「平均単価が良かったから達成できたと感じた部会員が多いと思うが、悪天候にも負けず栽培したみんなの努力が結果につながった。今後はもっと高い目標を持って栽培しよう」と意思統一しました。