通販売り上げ一部を営農資金に 「食べて応援」プロジェクト好評 ピーマン協議会
ピーマン協議会は8月22日から10月末頃まで、JA全農兵庫が運営する産地直送通販サイト「JAタウン内」のショップ「あつめて、兵庫。」で、「食べて応援!」プロジェクトを実施しています。このプロジェクトは、売り上げに応じて同協議会に所属する生産者の営農資金に充てるものです。開始5日間が過ぎた8月27日現在で、すでに100件を超える注文を受けています。同協議会は、消費者に応援購入を促し、農家と消費者の双方にメリットのある取り組みを進めています。
同協議会が生産するJA特産「たじまピーマン」は、肉厚で苦みが少ないのが特徴。但馬全域で156人が約11万本を栽培していて、昨年は主に京阪神の市場を中心に約560tを出荷。JAでは増産を目指しています。
集まった営農資金は、JA特産「たじまピーマン」を栽培する新規就農者や栽培規模拡大予定の農家を中心に、ピーマンのかん水装置の導入補助として活用します。この装置は、太陽光を利用して日射量に応じたかん水を自動で行います。貯水タンクに肥料を入れることで、肥料散布の手間も省けることから、同協議会では積極的な導入を促しています。
ピーマンの品質と収穫量を確保するためには十分なかん水が必要不可欠です。昨今の猛暑・水不足の影響で「たじまピーマン」の今年度の収穫量は平年に比べて10%落ち込んでいます。同JAでは、「たじまピーマン」のブランド・収穫量を高め続けるためにも、今回のプロジェクトを始めました。
このプロジェクトでは、但馬BBQセット、たじまの野菜BOX(5品以上・11品以上)の3つの商品を用意しました。いずれも、「たじまピーマン」を必ず同梱している。1箱の注文につき、100円を寄付する仕組みです。
JA特産課の木谷和喜課長は「多くの消費者から、産地が応援されていることをうれしく思います。この取り組みの結果は、生産者のモチベーションにつながるので、より多くの応援購入をお願いしたいです」と話しました。