ピーマン販売高 過去最高祝う 優秀なピーマン生産者も表彰 但東町野菜生産組合
JAたじまのブランド夏秋ピーマン「たじまピーマン」を生産する但東町野菜生産組合ピーマン部会は1月20日、豊岡市但東町内で令和6年度のピーマン実績検討会を開きました。生産者や行政関係者、市場関係者、JA役職員ら42人が参加し、同部会設立54年以来の過去最高の販売高となる約1億2,000万円を越えた事を報告したほか、出荷実績が優秀な成績を収めた生産者を表彰しました。
同部会では令和6年度、猛暑などの影響で出荷量が伸び悩む栽培環境でしたが、圃場(ほじょう)巡回を増やすなどして情報共有を強化しました。生産者がしっかりとした水管理を行ったことや、安定した収量が見込める接木苗を導入した結果、出荷量は昨年並みを維持しました。出荷シーズンを通じて高単価での販売が続き、過去最高の販売高を記録しました。令和7年度は1億5,000万円突破に向けて意思統一しました。
そのほか、同組合のピーマン栽培コンクールでは、同部会員33人の中から、最優秀賞に中川剛聡さんが選ばれました。中川さんは今年度、1,745本を定植しました。1本あたりの収量は10.03kgと生産者平均の6.6kgを大きく上回り、合計の出荷量は約17.7tでした。「9月に高値になると予想していた。そこを狙って水管理や剪定作業などの栽培に関する技術的な取り組みだけでなく、体調面にも配慮し、身体の負担を軽減しながら効率的に栽培を行うことをした結果、収量増加につながった」と中川さん。来年度は、「暑い夏に収穫しないといけないという辛いイメージを変えつつ、特に若い人たちにピーマン栽培の魅力を広めてイメージアップにつなげたい」と笑顔で話しました。