たじまピーマン若手生産者ら意見交換 増産向け議論 ピーマン協議会
JAたじまの重点振興品目「たじまピーマン」を栽培する若手生産者組織は2月14日、JA本店(豊岡市)で、令和7年度産に向けた研修会を開きました。参加者らは、近年の販売情勢や栽培状況等を確認したほか、増産に向けて意見交換しました。
「たじまピーマン」を生産するJAのピーマン協議会は令和6年度、156人が大阪や神戸などの市場に約545tを出荷。関西最大の出荷量を誇る一方で、過去5年間の出荷量を比較すると減少傾向にあります。
今後は高齢化で生産者が減り、生産量が減少する前兆がある中で、次世代リーダーの育成や規模拡大の仕組みづくりなどを目的に今年度、新たに若手生産者グループ「たじまピーマン青年女性部」を結成しました。50歳までの同協議会員とその作業従事者が対象で、約30人が所属しています。
今回の研修会は、5月のほ場視察と11月のほ場巡回に続いて3回目。若手生産者やJA役職員、市場関係者ら約30人が参加しました。
大果大阪青果株式会社の山田良樹取締役部長が、情勢報告で「業界でも年々『たじまピーマン』の認知度が上がってきている。他産地に負けない価格形成を目指すには、より多く出荷いただくことが必須」と強調しました。
研修会では、「令和7年産に向けた課題とその解決方法」と「今以上の栽培規模拡大に何が必要か」の2つのテーマに対して、グループに分かれて意見交換しました。栽培技術を向上させ、一本当たりの収量を増やすことや、労働力不足にはシルバー人材を活用することなど、参加者それぞれの体験談などを交えて話し合いました。令和7年産からピーマンを栽培する朝来市の富永翔一さんは「先輩農家と色々な話が出来て、貴重な機会になった。今後も積極的に研修会に参加して、たくさん収穫できるようにしたい」と意気込みました。