特別規格「雪折れ岩津ねぎ」出荷
朝来市特産の「岩津ねぎ」を生産するJAたじま岩津ねぎ部会は2月15日、特別出荷規格での「雪折れ岩津ねぎ」(写真)の出荷を始めました。
この日、和田山農業倉庫に持ち込まれた岩津ねぎ約150ケース(1ケース3kg)のうち、18ケースを雪折れ岩津ねぎとして、神戸や地元の市場へ出荷しました。
同市では今季、1月の記録的な大雪により、同市全域の作付面積の約4割に当たる約12haで、葉が折れるなどの被害が発生しました。
甚大な被害の中で、生産者の所得を確保するため、生産者、行政やJAが対策を協議。被害を受けた岩津ねぎを対象に、臨時的に特別な出荷規格を定めて「雪折れ岩津ねぎ」としての販売を決めました。
JA担当者は、「今はまだ雪が多く、収穫したくてもほ場に入れない農家もいる。出荷量が回復するまでには時間がかかりそうだ」と見込み、「少しでも農家所得につながるよう、できる限りの販売努力を続けていきたい」と話しました。
同部会の井上文夫部会長は、「雪に埋もれた岩津ねぎは柔らかさや甘みが一層増しておいしい。店頭などで見かけたら、ぜひ手にとってもらいたい」と話していました。