岩津ねぎ23日販売解禁 出荷式を開催
JAたじま岩津ねぎ部会は11月22日、特産の「岩津ねぎ」の出荷を始めました。今季は、10月下旬の台風が生育に影響。葉折れや倒伏などの被害が見られ、平年に比べ2週間から20日程度遅れています。しかし、生産者の懸命な管理作業により、生育は徐々に回復していて、今後、気温が下がるにつれて甘みを増し、より良質な岩津ねぎの出荷が増える見込みです。
同部会は22日、産地が定める23日の販売解禁を前に、岩津ねぎの出荷式をJA和田山農業倉庫で開催。初出荷となるこの日は、約1tを神戸、姫路や地元などの県内の市場へ出荷しました。出荷量が増え最盛期を迎える12月半ばから1月末ごろは、阪神間や関東の市場へも出荷します。また、県内外のスーパー店頭での試食販売や、消費者を迎えた産地見学、作業体験などを通じて、岩津ねぎを一層PRし普及拡大に努めます。
式には、部会役員、JA役職員、行政職員や運送業者ら約40人が出席。JAの山下正明常務理事が、「台風の影響で栽培には大変な苦労があったが、生産者の愛情と熱意がこもった立派な岩津ねぎが出荷されている。JAは岩津ねぎを地域振興品目として一生懸命に販売し、生産者の所得向上に尽力する」とあいさつ。荒川欣也部会長が、1ケースでも多い出荷への決意を示し、山下常務へ岩津ねぎの荷渡しを行いました。
出席者らは、岩津ねぎを積んだトラックを万歳三唱で見送り、初出荷を祝いました。
荒川部会長は、「倒れた岩津ねぎを一本一本手作業で起こし、土寄せするなど、生産者の努力で生育は回復してきている。多くの消費者に届くよう、岩津ねぎの出荷と普及に努めたい」と話していました。