岩津ねぎ8万ケース出荷めざす 決起大会で意思統一
「岩津ねぎ」の販売解禁を前に、JAたじま岩津ねぎ部会は11月15日、出荷決起大会を和田山支店で開きました。部会員、JAと販売先の情報交換を密にし、消費者の需要に合わせた計画的な出荷、販売に努めます。23日から販売を始め、今季は8万ケース(1ケース3kg)の出荷をめざします。
大会には部会員、JA役職員や行政関係者ら約120人が出席。山下正明常務理事が、「JAでは岩津ねぎを地域重点品目として販売強化に取り組んでいる。皆さんが精魂込めて作った農産物の有利販売に努めたい」と農家所得の増大に向けて強い意欲を示しました。生産者らは、栽培履歴の確実な記帳・提出、規格の遵守など、最後まで高品質な岩津ねぎを出荷することなどを申し合わせました。
今季は、出荷規格を見直して等級を追加。昨季までは最上級の「秀品」のみ、「岩津ねぎ」のブランド名で販売し、満たないものを「業務用」として出荷していました。あらたに設けた「優品」も「岩津ねぎ」として販売することで売上向上をねらいます。白根の長さ25cm以上、葉数2から3枚が条件の秀品に対し、優品は白根が23cm以上、葉数1枚以上を基準とし、袋に包装せずにばらで箱に詰めて出荷することで作業の省力化も図ります。
荒川欣也部会長は、「豪雨や酷暑など岩津ねぎの栽培には厳しい気候だったが、部会員の栽培管理により無事に出荷を迎えられる。出荷規格を増やすことで、より多くの人に岩津ねぎを届けたい」と意気込んでいました。出荷に向けて目合わせ会を開いて、出荷規格の変更点などを確認しました。
同部会では、今季172人が約22haで岩津ねぎを栽培。3月中旬まで、関東、阪神間や地元の市場に出荷します。