特殊詐欺を未然に防止 2支店に感謝状
全国で特殊詐欺の被害が後を絶ちません。但馬地域では特に高齢者を狙ったオレオレ詐欺等の振り込め詐欺が増えています。平成28年に兵庫県警が確認した県内の振り込め詐欺の被害総額は、約13億7千万円でここ数年右肩上がりです。JAたじまでは、組合員のくらしや資産を守ろうと、窓口での声掛けや注意喚起を積極的に行い、詐欺被害の防止に取り組んでいます。2支店が3月28日、振り込め詐欺被害を水際で防ぎました。4月6日に港支店、13日に豊岡南支店が管轄の警察署から感謝状を受け取とりました。
港支店に、1人暮らしの80代女性組合員から「息子に頼まれたのでお金を出してほしい」と電話がありました。高額な出金の依頼に不審を感じた担当職員の小川隆弘は、奥田幸典支店長と組合員宅を訪問しました。息子を名乗る男から「風邪をひいて声の調子が悪い。会社で損失を出し、お金が必要」との電話があったことが分かり、詐欺だと確信。署に通報しました。奥田支店長(写真上)は、「組合員さんの生活を守るのがJAの使命。お役に立ててよかった」と笑顔で話しました。
豊岡南支店では、70代女性が普通貯金の全額を出金してほしいと来店がありました。対応した窓口担当の亀村優華が、引き出しの動機を不審に思い上司に相談。事情を聞き、息子へ確認した結果、詐欺だと分かり、被害を未然に防ぐことができました。亀村(写真下)は、「身の回りでこんなことが起きるなんて驚いた。組合員さんの財産を守ることができてうれしい」と話していました。