JAL客室乗務員が酒造好適米稲刈り 蔵出しまで実践 商品づくりに経験生かす 兵庫・JJエリアセンター但馬
JAたじま管内で第1次産業をもとにした地域への誘致や活性化に取り組むJJエリアセンター但馬は、香美町香住区で日本航空(JAL)客室乗務員が酒造好適米の田植えから日本酒の蔵出しまで一通り体験するプログラムを実証・体験しています。
同センターとJALは今回のプログラムを通じて、次年度の販売を見据えた旅行商品のブラッシュアップに役立てます。客室乗務員が商品づくりに参加し、地域活性化と人流創出、さらには航空事業への訴求を目指します。
プログラムに参加したのは、JAL西日本支社の上杉遥菜さん。客室乗務員の資格を維持しながら経験を生かして地域資源を活用したコンテンツの創出や商品開発を行う「JALふるさとアンバサダー」も務めています。
同プログラムは、同区小原の酒造会社・香住鶴に年4回訪問し、酒造りの流れを学びます。3日に行われた第2回では、5月中旬に植えたJAの酒造好適米「兵庫北錦」の稲刈りを体験しました。上杉さんは「都会では見られない季節ごとの景色を楽しむことができ、農業に携わる若手の方々と接することで農業への印象が変わります。田植えや稲刈り、お酒づくりに興味がある方や若い方にぜひ体験してほしい。地域の方とふれあうことで航空業界を身近に感じてほしい」と話しました。
JAたじまと農協観光、JALは2023年3月に、地域活性化を目的にパートナーシップ協定を締結。その一環で、JJエリアセンター但馬が同年4月に開設されました。同センターでは今回のような企画のほか、農泊ツアーの開発や援農につながる事業展開などを行います。