学生企画旅行ツアー決行 農協観光・旅行企画コンテスト最優秀作品
学生が考案した旅行ツアーが現実に――。株式会社農協観光は10月30日、兵庫県のJAたじま管内で旅行ツアーを実施しました。このツアーは、農協観光が昨年初めて行った旅行商品コンテストの最優秀賞作品。東京都や福岡県などからの参加者8人が、JA特産「美方大納言小豆」の収穫などを楽しみました。
農協観光は昨年、旅行ツアー実施にあたり、大学生や専門学校生を対象に、「たじまへ行こう!」と題し、但馬地域への誘客を目指した商品のコンテストを開きました。コンテスト運営には、同JA本店内に事務所を構え、JA管内の観光や農林水産業の活性化を目指す「JJエリアセンター但馬」も協力しました。
コンテストには、全国から約30組の応募があり、優秀賞として5組を選出。5組のうちの計8人がJA管内を視察し、旅行ツアーを練り直したうえで、再度選考を行った結果、同ツアーが最優秀賞に選ばれました。
同ツアーのタイトルは「あったかい人生(たび) 美方大納言小豆から見える魅力2日間inたじま」。美方大納言小豆の収穫や、この小豆を使った名物カヌレを販売しているカフェなどを訪問。そのほか、JA管内の伝統工芸品を作る体験などを通して、地域の特色を生かした内容としました。同ツアーは40代~60代をターゲットに、コンセプトは①参加者は、とれたて野菜や生産者とふれあうよろこび②農家による収穫作業の人手不足解消③農業について興味を持つ人が増えるきっかけ――の3つです。
同ツアーに参加した東京都在住の馬場めぐみさんは「美方大納言小豆が、歴史があって貴重な農産物であることを学ぶことができた。赤飯にして食べるのが楽しみです」と笑顔で話しました。