JAL客室乗務員が日本酒仕込み体験 蔵出しまで実践 商品づくりに経験生かす JJエリアエンター但馬

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 JAたじま管内で第1次産業をもとにした地域への誘致や活性化に取り組むJJエリアセンター但馬は、香美町香住区で日本航空(JAL)客室乗務員が酒造好適米の田植えから日本酒の蔵出しまで一通り体験するプログラムを実証・体験しています。

 同プログラムは、同区小原の酒造会社・香住鶴に年4回訪問し、酒造りの流れを学びます。第1回は田植え、第2回は稲刈りを体験し、20日に行われた第3回では、酒造会社・香住鶴で日本酒の仕込みを体験しました。同社の松本幸也杜氏の指導の下、蒸しあがった米に黄麹菌を振りかけたり、タンクに入ったもろみをかき混ぜる「櫂入れ(かいいれ)」作業を体験し汗を流しました。第4回は蔵出しを体験する予定です。

 同センターとJALは今回のプログラムを通じて、次年度の販売を見据えた旅行商品のブラッシュアップに役立てます。客室乗務員が商品づくりに参加し、地域活性化と人流創出、さらには航空事業への訴求を目指します。

 プログラムに参加したのは、JAL西日本支社の上杉遥菜さん。客室乗務員の資格を維持しながら経験を生かして地域資源を活用したコンテンツの創出や商品開発を行う「JALふるさとアンバサダー」も務めています。

 「仕込み体験は重労働であると同時に、とても繊細な作業だと感じた。日常では体験できない貴重な機会であり、お酒づくりに興味がある方はもちろん海外の方にも日本のお酒に触れてほしい」と笑顔で話す上杉さん。酒造りの空間は、米やもろみのさわやかな香りに包まれていました。

 JAたじまと農協観光、JALは令和5年3月に、地域活性化を目的にパートナーシップ協定を締結。その一環で、同センターが同年4月に開設されました。同センターでは今回のような企画のほか、但馬地域への誘客や援農につながる事業展開などを行います。