高齢者による交通事故を減らそう 交通安全への意識を啓発
たじまJA女性会香住地区のあぜみちグループは11月13日、兵庫県警察本部、兵庫県美方警察署の協力のもと、高齢者向けの交通安全講習会を美方郡香美町香住区香住のJAたじま香住支店で共催しました。香住地区の会員や地域住民ら約30人が参加し、正しい交通ルールやマナーを学び、交通安全への意識を高めました。
講習会では、兵庫県警察本部の高齢者交通安全教育隊(スタウス)が、県下の交通事故発生状況や、高齢者による交通事故の発生件数が年々増えていること、しかも自宅から500㍍圏内で発生している事例が多いことを説明。よく知っている道だからと言って、安全確認を怠らないよう呼びかけたほか、高齢化による運動能力や判断力の低下があることから、自身の能力を過信しないよう注意を促しました。また、事故に遭わない、事故を起こさないためにも、「止まる・見る・待つ」を遵守する、道路横断前の安全確認を十分にする、夜間は反射材を着用するよう呼びかけました。会員らは、一通りの説明を受けた後、道路の横断を疑似体験できるシミュレーター「歩行者教育システム」(写真)を通じて、危険な横断、安全な横断についての理解も深めました。
講習会に参加したたじまJA女性会香住地区のあぜみちグループの小林里美リーダーは、「安全確認をしたつもりが交通事故に繋がることを学んだ。今後も交通ルールを守り、安全確認を十分にしたい」と話していました。
兵庫県美方警察署の松本泰雄香住・村岡警部派出所長は、「高齢者による交通事故の割合が増えている。より安全で住みやすい地域づくりのためにも、交通安全講習会を依頼して欲しい。そして、ぜひ多くの方に講習会へ参加してもらいたい」と話していました。