売上高6億円突破 一層期待に応えられる直売所へ

2017.02.08

 JAたじまのファーマーズマーケット「たじまんま」は平成28年、売上高6億円を突破しました。出荷者とJA職員が連携し、地元産の新鮮で質の良い農産物を豊富に取り揃えたこと、栽培・料理の講習会や販売促進など年間200を超えるイベントを行ってきたことなどが奏功。JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」出荷部会が2月7日にじばさんTAJIMAで開いた出荷者大会で、尾﨑市朗組合長が報告しました。

 たじまんまは、平成23年6月に開店。生産者同士やJA職員の声掛けなどで、出荷数量、出荷者数とも年々増加。28年は27年より3万人増の約30万人が来店し、年間売上高は前年比112%の6.3億円となりました。29年は、主要品目はもちろん、他JAと提携して他店では入手しづらい農産物の充実、生産者と消費者が交流できる催しの実施、但馬産農産物の県内外へのPR活動などを通じて、来店者数33万人、部会員620人で売上高6.5億円を目指します。

 

 大会には、部会員、行政関係者、市場関係者、JA全農兵庫、JA兵庫中央会、JA役職員ら約170人が出席。28年の売り上げ実績などを確認し、29年の活動に向けて意思を統一しました。

 同部会の谷口修会長は、「たじまんまに行けば、安全、安心で良質な農産物があることが周知できてきた。消費者の期待に応えられるよう、天候などに負けずに、これからも誠意をもって農産物を生産しよう」と呼び掛けました。尾﨑組合長は、「今後、たじまんまと連携した農家レストランの整備などを検討し、たじまんまが生産者と消費者の結びつきをより感じられる場所にしていきたい」と語りました。

 

170207tajimanma.jpg また大会では、28年の優良出荷者として、シフォンケーキなどの菓子を出荷する豊岡市出石町の狩野茂樹さんと、キノコ類を中心に出荷する養父市八鹿町の武村政広さん、ナシなどを出荷し販売促進を積極的に行う香住果樹園芸組合を表彰しました。

 狩野さんの娘、美樹子さん(写真左)は、「たじまんまで買った野菜や果物を使い、安全安心に配慮して作っている。受賞を励みに、これからも多くのお菓子を出荷して幅広い年齢層の人たちに食べてもらいたい」と喜びを語りました。

 武村さんの父、信雄さん(写真右)は、「できるだけ新鮮な状態で出荷できるよう努めている。今後も商品が不足しないよう、一生懸命出荷していきたい」と話していました。

 

170207tajimanma2.jpg このほか、株式会社日本農業新聞の辻公三さんが、「活力ある直売所づくり~楽しみながら、まめに稼いで」と題して講演を行いました。