部会員が児童に伝統野菜の苗植え付け指導

2017.06.14

170612yasiro1.jpg 学校給食に野菜を供給している日高農産物直売所出荷部会は6月12日、食育活動として豊岡市立八代小学校の児童に在来種「八代オクラ」の苗の植え付けを指導しました。栽培体験や学校給食を通して地域の伝統野菜を知り、興味を持ってもらうことが目的。収穫したオクラは地元の学校給食センターに納入し管内の小中学校8校に提供されます。

 八代オクラは八代地区で自家用として約50年前から栽培されてきました。流通しているオクラは5角のものが一般的ですが、八代オクラは8角以上。太くて短い形で、大きくなってもやわらかく食べやすいことが特徴です。

 同部会は57人で構成。旬の農産物を生産し、直売所や朝市で販売しているほか、地産地消を推進しようと、給食センターにも供給しています。八代オクラを学校給食用に提供するのは初めて。部会員に栽培の希望を募って種を配布しました。5人が取り組み、40kg1,700食分の出荷を目指します。

 全校生35人はこの日、南和美部会長や畑の管理者・吉岡亮さんの指導で、近くの畑に苗150本を植え付けました。9月初旬に児童らが収穫します。6年生の白箸篤磨さんは、「以前に食べたことはあるが育てるのは初めて。収穫、給食が楽しみ」と話しました。南部会長は「立派なオクラを作って子どもたちに味わってほしい」と話し、10年以上八代オクラをつくっている吉岡さんは「伝統野菜を後世に伝え地域で守っていきたい」と話していました。