但馬全域をつなぐトラック たじまんまルート便初出発
JAたじまは8日、JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」(豊岡市八社宮)で、農産物を直売所に運ぶ「たじまんまルート便」の出発式を行い、出荷者やJA職員ら約30人が参加しました。出荷量や品ぞろえの充実、出荷部会員の増加を目指します。
たじまんまは昨年6月に来客数(レジ通過)が200万人を突破し、今月で開店10年目を迎えました。2018年10月にグランドオープンした、株式会社エーコープ近畿とJAで共同運営している「JAファーマーズ・たじまんま和田山」(朝来市和田山町枚田)と相互連携して運営しています。
これらの2店舗では、出荷者が店舗に持ち込むことが基本になっています。店舗から離れた地域の出荷者や、高齢化した生産者は出荷しにくいのが現状です。こういった農家の要望を聞き入れ、出荷者のニーズに合った運行を行います。
JAの尾﨑市朗組合長(写真・右)が「せっかく農作物を作っても、出荷できない農家がいる。この広い但馬全域をつなぐトラックとなり、農産物が交流し合うことによって出荷者の売り上げ増加につながれば」とあいさつ。JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」出荷部会北部支部の谷口修支部長(写真・左)は「出荷者にとって非常に魅力的。農作物だけでなく、希望も乗せて走ることを楽しみにしている」と話していました。
トラックは野菜の写真をラッピングした2トンの保冷車。運賃は1ケースあたり150円ですが、生産者周知のため、6月中は無料で運行します。たじまんまを出発し、香住・浜坂・温泉・村岡・八鹿の各営農生活センターを巡回し、2店舗に出荷します。初出発となった8日は、キャベツやタマネギなど27ケースを集荷しました。毎週月曜日と金曜日に運行し、日量30ケースの安定出荷を目指します。