地域のみんなとつないだ
「ありがとう」のピーマン
わたしは但東営農生活センターで特産品の係で、JAたじまの重点品目「たじまピーマン」を担当しています。担当して1年目、ある農家のもとで、ピーマンの植え付け後すぐに病気が発生してしまいました。右も左もわからないわたしでしたが、毎日そのピーマン畑の様子を見に行き、それに合ったアドバイスを聞くために先輩職員やベテラン農家さんのもとにも通いました。そのおかげで、なんとかその畑では最後まで収穫を続けることができました。出荷シーズンを終えて、その生産者から「あなたのおかげで最後まで栽培できた。ありがとう」と言葉をいただきました。
このことは、わたしだけの力ではなく、地域全体で取り組めたことで成し遂げられました。わたしも地域の一員として、JA職員として力になれたことが心に残り、今も業務の励みになっています。
但東営農生活センターとは
兵庫県豊岡市但東町内を管轄しています。但東町内の農家からお米や野菜を集荷して市場等へ出荷するほか、生産者グループの事務局として、農家のもとを訪問したり、栽培講習会などを開いたりします。
関西最大の生産量を誇るJAの特産品「たじまピーマン」は、但東町内で約半分を生産しており、但東町はピーマンの一大産地となっています。ほかにも、白い実が特徴のトウモロコシ「シルクコーン」や、緑化ウド「山うど」などの特産品があります。
入組を決めた理由
野球に打ち込むために岡山県の高校に進学。大学生時代を含めると合計7年間も地元を離れていました。就職活動を始めた際に一番の思いは「地元で貢献したい」という気持ちがありました。
JAは地元を走り回って地域の力になれる。わたしにとってそれは大きな決め手になりました。
職場の雰囲気
わたしの所属する但東営農生活センターは、他のセンターと比べて人数が少なく、総勢5人で業務にあたっています。少数精鋭で一丸となって仕事に取り組んでいます。周囲との連携が取れていて、風通しの良い職場です。
営農生活センターですが、時には、併設されている但東支店とも連携します。なんでも助け合い、相談し合える雰囲気です。
仕事のやりがい
一番大きな業務は営農相談であるため、農地訪問が主な仕事です。農家さんから連絡が入ると、すぐに訪問するように心がけています。農家さんと情報共有を行い、一緒に問題解決に取り組むほか、農業経営にも携わることで、感謝の言葉をいただけることが一番のやりがいです。
これから経験してみたいこと
現状は農家さんに対して情報提供することを大事にしています。今後はさらにステップアップして、国や県で行われている補助事業の提案など、経営にももっと携わっていきたいです。農家さんに「あなたがいたら大丈夫」と思ってもらえるように、今後も勉強していきたいです。
1日のスケジュール
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7:00
起床
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8:00
出社
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8:15
午前のお仕事スタート
【来店者対応】
・農業に関するさまざまな相談に対してアドバイスや農薬・肥料等のご提案。
【特産品の荷受け】
・生産者の出荷による荷受け作業、出荷実績等のデータ整理。
・伝票作成、市場への出荷準備。 -
12:15
昼食
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13:15
午後のお仕事スタート
【農家訪問】
・畑や田んぼを訪問し、生産者と農作物の発育状況確認。
・生産者と今後の栽培方法ついてご相談。
【生産部会の運営】
・出荷説明会の開催準備、資料作成。
・生産者と生産部会の取り組みについて打ち合わせ。 -
17:15
退社
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19:00
夕食
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20:00
子どもの寝かしつけ
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22:00
就寝