今年初の子牛せり市開催 出だし好調

 JAたじまは1月11日、平成29年の「但馬牛」子牛の初せりを但馬家畜市場で開きました。せり全体の平均価格は、昨年同月より5,940円高い83万9,163円(税込み)で、好調な出だしとなりました。

 せり前には、尾﨑市朗組合長が、「畜産農家数が減る中で、但馬牛の頭数を維持し、全国一の評価を得られているのは、若い担い手を中心とした畜産農家の努力のおかげ。畜産農家、購買者とも、今年も大いに市場を盛り上げてほしい」とあいさつ。全国から集まった購買者らと昆布茶で乾杯し、今年初せり市の開催を祝いました。

170111kousiiti.jpg この日の初せりには、兵庫県内の繁殖農家が生後7~10カ月の雌牛144頭、雄牛1頭と去勢牛203頭の348頭を上場し、総販売高は2億9,202万8,760円。

 前回、前々回は昨年同月の価格を大きく上回りましたが、今回の市はやや落ち着き、昨年同月並の相場となりました。

 同JA管内からは、雌牛101頭、雄牛1頭と去勢牛135頭を上場。平均価格は85万7,775円で、市全体を1万8,612円上回りました。

 

 美方郡新温泉町の植田秀作さんが出品した、父に「芳悠土井」、母の父に「照一土井」の血統を持つ雌牛と、同郡香美町小代区の藤原吉子さんが出品した、父に「照忠土井」、母の父に「芳山土井」の血統を持つ雌牛は、ともにこの日の最高価格108万8,640円で取引されました。

 畜産課の村尾忠司課長は、「上場子牛にバラツキがあり、価格は12月市を下回る結果となった。繁殖用素牛としての導入意欲は依然続いているが、肥育素牛としての上場子牛の斉一性に少し課題が出た子牛市だった」と話していました。