子牛市場 落ち着き見せるも なお高騰

170412koushiserisogp.jpg JAたじまは4月12日、「神戸ビーフ」などのブランド牛肉の素牛となる「但馬牛」の子牛せり市を但馬家畜市場(養父市大薮)で開きました。子牛一頭の平均価格は、82万1,364円(税込)を記録。全国的な子牛不足による高騰の中、同市場でも、昨年9月から平均90万円を超える高値での取引が続いていましたが、今年に入り平均80万円台まで推移。市場はやや落ち着きをみせています。しかし、昨年同月比は、3万3,685円の増、一昨年同月比は13万9,177円の増と、依然として高騰傾向にあります。

 せり市には、兵庫県内の畜産農家が生後7~10カ月の雌牛90頭、去勢牛144頭の234頭の子牛を上場。総販売高は1億7,339万円。JAたじま管内からは、雌牛60頭、去勢牛89頭を上場しました。平均価格は81万7,748円で、せり全体平均をやや下回りました。また、この日のせりでは、同市の寺尾和敏さんが出品した、父牛に「丸宮土井」、母牛に「もりひめ3」の血統を持つ雌牛が、最高価格108万8,640円で落札されました。

 同JA畜産課の村尾忠司課長は、「例年4月市は購買意欲の端境期で下げ傾向にあり、本年も同様の市況であったが、前年対比ではプラスだったことは、まだ需給が不安定であることがうかがえる。日本地理的表示GIに認証された『神戸ビーフ』『特産松阪牛』の供給主産地として、子牛上場頭数の確保への取組みが今後の課題である」と話していました。