但馬牛 市場価格歴代2番目の高値
但馬家畜市場では3月14日、子牛市を開催しました。3月子牛市場全体の平均価格は95万5,551円と、前回に比べ2万9,664円上げました。また、前年同月を13万4,483円上回り、平成29年12月に記録した96万9,348円に次ぐ高値となりました。
市場には、県内のほか三重県や滋賀県など銘柄和牛の産地から多くの購買者が来場。
淡路地域を除く兵庫県内の繁殖農家が生後7~12カ月の雌牛185頭、去勢牛206頭の合計391頭を上場し、総販売高は3億7,362万600円。
同市場では2カ月ぶりの開催となり上場頭数も多く、平年以上に活発なせりとなりました。1頭100万円を超える取引が多くみられ、去勢牛の平均価格は99万1,246円と100万円に迫る勢いです。
管内の繁殖農家は、「高値はうれしいが、需要に対して供給が追い付いていない現状。価格に見合う、質の良い子牛の生産に一層尽力したい」と話していました。
JA畜産課の村尾忠司課長は「2月、3月と県内の但馬牛(たじまぎゅう)・神戸ビーフを扱う枝肉市場も活発な取引が続いていて、その相場感が子牛価格へ反映しているものと思うが、上場子牛の出来によっては大きな価格差があり、生産農家はさらなる飼育管理への配慮が重要」と話しました。