但馬牛子牛せり 8回連続90万超 購買意欲盛ん
JAたじまの但馬家畜市場が5月9日に開いた但馬牛の子牛せり市で、平均取引価格が93万585円となり、昨年9月市から今月市まで8回連続で平均取引価格90万円超が続いています。今月市は前月市より7万1,619円の減と落ち着きを見せたものの、依然として、枝肉市場との引き合いの強さ、肥育農家の買い意欲の高さが伺えます。
畜産部畜産課の村尾忠司課長は、「神戸ビーフの枝肉相場がゴールデンウィーク後に1,000円程度下げた影響で子牛相場は若干下げたが、前年同月と比べると大きく上げている。他産地とは違う子牛相場で動いていて、他には無い但馬牛のもつ歴史の産物だと改めて実感している」と話していました。
せり市に訪れていた繁殖農家の男性は、「高値に乗じて増頭したいが、このまま高値が続くとは限らない。今後も市場の動向に注目して慎重に動きたい」と話していました。
せり市には兵庫県内の繁殖農家が生後7~11カ月の雌牛119頭、去勢牛149頭の合計268頭を上場。総額2億3,092万3,000円を売り上げました。丹波市の細見忠和さんが上場した、父牛に「丸宮土井」、母の父牛に「菊西土井」の血統を持つ去勢牛が、この日の最高取引価格130万6,800円で競り落とされたました。