第100回兵庫県畜産共進会 名誉賞に上田さんと太田さん
兵庫県内の和牛の品質などを競う第100回兵庫県畜産共進会が10月28日、神戸市の道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢で開かれました。共進会には種牛の部と肉牛の部があり、JAたじま出品の、種牛の部で美方郡香美町の上田伸也さんの出品牛「ちよ4」号が、肉牛の部では養父市の太田克典さんの出品牛「芳丸」号が最上位の名誉賞に輝きました。団体の部では2年ぶりにJAたじまが種牛と肉牛の両部門で優勝を飾りました。
共進会には、県内の各地域で開かれた予選を勝ち抜いた種牛43頭、肉牛64頭(雌15頭、去勢49頭)の合計107頭の出品があり、JAたじまからは種牛12頭、肉牛8頭の合計20頭を出品しました。兵庫県立農林水産技術総合センターや公益社団法人全国和牛登録協会兵庫県支部の審査員らが、資質や品位、発育状態など1頭ずつ入念に審査し、上位入賞牛を選びました。
種牛の部で名誉賞に選ばれた上田さんの出品牛「ちよ4」号は平成29年3月11日生まれ。父牛に「芳悠土井」、母方の父に、「照長土井」の血統を持ちます。審査では、肋の張りや幅が広く厚みがあり体積も充実し、伸びやかで体上線と体下線が平直であること、また但馬牛の特徴である資質や品位の良さがよく表れていたことが高く評価されました。出品牛の飼育管理に努めた上田伸也さんの息子、晃也さんは「ブラッシングや引き運動など、出品牛の良さを最大限に引き出せるよう飼育管理に努めた結果が評価されてとてもうれしい」と喜び、「今回の結果に満足せず、今後も牛飼いの仕事に全力で打ち込んでいきたい」と意気込みを語りました。
肉牛の部で名誉賞に選ばれた太田さんの出品牛「芳丸」号は、平成28年3月7日生まれ。父牛に「丸宮土井」、母方の父に「芳山土井」の血統を持ちます。審査では、月齢に応じた発育は良好で非常に体積感に富み、前駆から中躯、後躯にかけての背幅の充実は特に目を引くことや、肉牛として躰に締りがあることが高く評価されました。太田さんは、「うれしいの一言に尽きる。今年の夏は暑く、餌の食い気が落ちて生育に影響しないか心配したが、しっかりと餌を食べて立派に育ってくれた。第100回という節目で受賞できたことは感慨深いものがある」と話していました。臨時の肉牛のせり市では、太田さんの出品牛「芳丸」が、同共進会での過去最高額11,134千円(税込)で競り落とされました。
JAたじまの結果は次のとおり。
【種牛の部】
名誉賞=ちよ4号 上田伸也さん(香美町)
最優秀賞1席=てるひさ号 村尾和広さん(新温泉町)
同賞2席=ひさみや 太田克典さん(養父市)
同賞4席=ゆりかの1 谷口正徳さん(豊岡市)
優秀賞2区1席=ふくよ2の5号 中井のり子さん(新温泉町)
同賞1区2席=ぼたん8の2号 淀貴至さん(香美町)
同賞2区2席=まるふくよし3号 太田克典さん
同賞1区3席=よしえ号 山本智明さん(新温泉町)
同賞2区3席=ふじまさてる2号 井上哲也さん(香美町)
優秀賞=るみや2号 岩花希さん(大屋町)
同賞=にしふく7号 植田秀作さん(新温泉町)
優良賞=おみな5の1号 上垣勇吾さん(大屋町)
【肉牛の部】
名誉賞=芳丸号 太田克典さん
最優秀賞4席=あさひ号 太田克典さん
優秀賞 雌1席=なをみや438号 上田伸也さん
同賞去勢1席=姫菊442号 上田伸也さん
同賞 雌2席=ぼたん4号 中井勝さん(新温泉町)
同賞 雌3席=ゆきの号 村尾和広さん
優秀賞=望号 中井崇泰さん(新温泉町)
優良賞=悠福号 尾崎嘉孝さん(新温泉町)
【団体の部】
(種牛の部)=優勝 JAたじま
(肉牛の部)=優勝 JAたじま