但馬牛子牛116万 4回連続で平均価格の最高値を更新 

181114kousiseri.jpg 神戸ビーフや特産松阪牛などの素牛となる但馬牛を取り扱うJAたじまは11月14日、但馬家畜市場で子牛のせり市を開き、雌牛と去勢牛を合せた一頭あたりの平均価格が、10月市の前最高値より6万826円高の116万7,902円(税込)を記録しました。7月市から4回続いての更新で、子牛価格の高止まりが続いています。

 畜産課の村尾忠司課長は、「例年11月市が子牛相場のピークを迎えるが、本年は神戸ビーフ人気に後押しされ高値相場は続きそうだ。繁殖用素牛の導入もこの高値でずれ込んでおり、自家保留もあり雌子牛が供給不足となりそうだ」と話していました。

 この日のせりには、兵庫県内の繁殖農家が7~11カ月の雌牛119頭、去勢牛201頭の前月市より35頭増の計320頭を上場。但馬牛を買求め、県内だけでなく三重県松阪地方など銘柄和牛の産地から多くの購買者が訪れました。販売総額は3億7,372万8,600円。美方郡新温泉町の岸洋志さんが出品した父牛に「山伸土井」、母の父牛に「福芳土井」の血統を持つ雌牛が、この日の最高価格167万6,160円で競り落とされました。神戸市から訪れていた肥育農家の男性は、「神戸ビーフなどの需要の高まりに子牛の供給が追い付いていない。今後も価格の高騰が続くようであれば、繁殖と肥育の両方を行う一貫生産に切り替えていくことも考えなければ」と話していました。