第20回美方郡産神戸ビーフ枝肉共励会 但馬農業高校8年ぶり栄冠

190924JAたじま 第20回美方郡産神戸ビーフ枝肉共励会.jpg 美方郡但馬牛振興協議会は924日、神戸市中央卸売市場西部市場(兵庫県神戸市長田区)で第20回美方郡産神戸ビーフ枝肉共励会を開き、JAたじま管内の但馬農業高校が出荷した「美津富」が最優秀賞に選ばれました。同高校が出荷した牛が最優秀賞に輝いたのは8年ぶり。

 同共励会では月齢36ヶ月以内の68頭が上場。県立畜産技術センター職員が神戸ビーフとしての枝肉基準を厳正に審査し、「美津富」はキロ単価4850円で、規格は最高評価であるA5-12となりました。枝肉の張りも充分でロース面の小サシが高く評価されました。「美津富」は2017225日生まれで父牛に「芳悠土井」、母の父牛に「丸富土井」の血統を持ちます。平成29年の10月に但馬家畜市場で開かれた子牛市で、香美町の森脇薫明さんが出品した同牛を同高校が1043280円(税込)で競り落としました。その後、同高校1~3年生の畜産科生徒77人が授業中や放課後の時間を使い肥育しました。

 同高校3年生の畜産科の高橋頼武さんと松原幹さんは「美方郡産の枝肉共励会はレベルが高いこともあり、最優秀賞が取れてうれしい。1024日に行われる第101回兵庫県畜産共進会に向け、愛情を注いで安心安全な肥育を心掛けて、良い成績を残したい」と話し、畜産担当の大前孝彦先生と西木紀夫先生は「地域の農家の方のアドバイスと飼育する生徒の熱意によって、このような結果に繋がったと思う。地元の繁殖農家に良い成績を返せたことが何よりもうれしい」と話していました。